第1作の解説

動く。でも、これじゃない。

1日のつもりが1週間。農家がAIでアプリを作る前に知りたかった5つのコツ

「Claude Codeを使えば、アプリなんてサッと作れるんでしょ?」
——正直そう思っていました。

絵も描けない、コードも書けない農場長(私)が、AIチームと献立アプリを作った記録です。 ササっと終わらせるつもりが、1日2時間まる1週間。特に「見た目」が思い通りにできず、本気でイラッとしました。 「もういい!どうせ出来ないから今日は寝る」と言ったこともあります。

でも最後に、「AIエージェントの使い方って、こういうことか」と腑に落ちました。

※AIエージェント=話し相手になるだけでなく、パソコンの中のファイルを読んだり作ったりしながら、自分で作業を進めてくれるAI。この漫画ではClaude Code(ボスクロ)のことです。

これは「すごいノウハウ集」ではありません。初めてでも、こんな感じの指示でアプリって作れるんだ、という体験談です。 漫画の途中には、実際のプロンプト(指示)のコマも入っています。ぜひ見てみてください。

登場するAIチーム

作ってみて分かった、初心者に効く5つのコツ

正直、もっと簡単だと思っていました。一番苦労したのは機能ではなく「見た目」で、何度直しても思い通りにならず、本気でイラッとした夜もあります(笑)。 でもこの1週間のおかげで、「初心者がつまずく場所」が身をもって分かりました。これから作る人が同じ所で立ち止まらないように、分かったコツを5つ残します。

  1. 見た目は「言葉」だけで作らない。「画像」を設計図にする

    「もっとおしゃれに」「もう少し可愛く」では、AIには伝わりませんでした。 効いたのは、先に完成イメージの画像を用意して(私はChatGPTに作ってもらいました)、「この画像の通りに作って」と渡すこと。 言葉で10回直すより、画像1枚の方が早かったです。

    自分の仕事なら:見た目を頼む前に、完成イメージの画像を1枚用意する。手描きの写真や、好きなアプリの画面写真でもよい。

  2. それでも言葉で直す時は、「見た目の言葉」に分解する

    「なんか違う」をそのまま伝えても、AIは直せません。 余白・文字の大きさ・フォント・色・角の丸み・ボタンの位置・アイコンの種類。どこが違うのかを1個ずつに分解して伝えると、ちゃんと直ります。

    分解の仕方が分からなければ、それもAIに聞けば教えてくれます。私は「UIって何?」から聞きました。分からなくて当然、バシバシ質問。

    自分の仕事なら:「なんか違う」と思ったら、「余白・文字・色・位置のどれが違う?」とAIに聞いて、一緒に分解してもらう。

  3. 一気に頼まず、「作る→見る→直す」を小さく回す

    最初に全部まとめて頼むと、違った時の直しが大変でした。 1つ作ってもらったら自分の目で見て、違ったらすぐ直す。この小さい往復をたくさん回す方が、結局早いです。

    自分の仕事なら:1回に頼むのは1つだけ。できたら自分の目で見てから、次を頼む。

  4. うまくいった頼み方は、ファイルに残す

    多分これが、AIエージェントを使う理由。 うまくいった指示・手順・注意点をメモのファイルにして、プロジェクトのフォルダに残しておく。 AIは次の作業の時にそれを読んでくれるので、同じ説明を二度しなくてよくなります。

    今回1週間かかったアプリも、この「残したやり方」があるので、次なら2日でできると思います。 2回3回とやれば手順を半自動にできて、1日かからなくなるはずです。

    自分の仕事なら:うまくいったら、その場で「今のやり方をメモに残して」とAIに頼む。

  5. 作る係と、確認する係のAIを分ける

    最後のセキュリティチェックは、作ったAI本人ではなく、別のAI(Codex)に頼みました。 自分で作ったものは自分では甘く見がちなのは、AIも人間も同じみたいです。 公開する前に、別の目でチェックを入れる。これはぜひ真似してほしいです。

    自分の仕事なら:作ったAIとは別のAIに、「公開する前に、危ない所がないか確認して」と頼む。

まとめ:魔法じゃなくて、積み重ねでした

AIエージェントは、一発で完璧にやってくれる魔法ではありませんでした。 でも、やり方と歩みを残して、次を速くしていくことはできます。 「AIエージェントの使い方」って、こういうことなのかなと、今回腑に落ちました。

おまけ:この漫画も、同じように作りました

この漫画づくりにも、1週間以上かかっています。そして、アプリで学んだ「次回のために残す」を、漫画では最初から実践しました。 キャラ設定・絵柄のルール・制作手順を、フォルダにまとめて残してあります。

一番苦労したのは、キャラの画像生成でした。同じ場所で描き続けると、前に作った絵に引っ張られて、キャラやタッチが変わってしまうんです。 対策として、専用の作業フォルダを別に作って、他の作業と混ざらないようにしました(これもコツ4の「残す」の応用です)。 絵が描けなくても、ここまで作れました。

おわりに

非エンジニアの農場長でも、初めてでもなんとかここまで作れました。 この漫画が、「自分もちょっとやってみようかな」の一歩になれば嬉しいです。

最後に出てきた確認役・コデのセキュリティチェックの話は、第2作で描きました。

漫画を読む 次の本:第2作「前に合格したよね?まだだめなの?」 本棚へ戻る